実家の家電はどう処分する?テレビ・冷蔵庫などの捨て方と確認先

実家の家電はどう処分する?テレビ・冷蔵庫などの捨て方と確認先

実家を片づけていると、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、掃除機など、いくつもの家電が残っていることがあります。

「まとめて粗大ごみに出せばいいのだろうか」
「冷蔵庫は普通には捨てられないと聞いたけれど、どこへ頼めばいい?」
「買った店が分からない」

と迷うこともあるでしょう。

実家の家電を処分するときは、すべてを同じ方法で捨てようとせず、まず家電の種類を分けると整理しやすくなります。

特に、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象です。電子レンジや掃除機などとは処分方法が異なります。現在は液晶テレビやプラズマテレビだけでなく、有機ELテレビも対象に含まれます。

この記事では、実家で処分する家電が決まったあと、何を確認して、どこへ問い合わせればよいのかを順番に整理します。

実家の家電は、まず3つに分けて考える

最初に、処分したい家電を次の3つに分けてみましょう。

家電・状態 最初に確認すること 主な確認先
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機 買い替えか、購入店が分かるか、自分で運べるか 販売店、市区町村、指定引取場所
電子レンジ、掃除機、炊飯器、扇風機など 実家の自治体では何ごみ・どの回収方法になるか 実家所在地の市区町村
まだ正常に使える家電 売却・リユースできる状態か 買取店・リユース店など

この3つを一緒に考えてしまうと、「どこに頼めばいいのか」が分かりにくくなります。

先に種類を分けてから、一台ずつ確認先を決めていく方が進めやすいでしょう。

まだ「残す・売る・処分する」の仕分け自体が終わっていない場合は、先に実家の片づけは何から?残す・売る・処分するものを整理する手順で全体を整理しておく方法もあります。

テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンは処分方法が決まっている

家庭用の次の4品目は、家電リサイクル法の対象です。

  • エアコン
  • テレビ(ブラウン管式・液晶式・有機EL式・プラズマ式)
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

これらは一般的な粗大ごみと同じように処分する家電ではありません。家電リサイクル法に沿った方法で引き渡します。

なお、家庭で使っていた機器でも、もともと業務用として製造された機器は対象外となる場合があります。家庭に置いてあったという理由だけで対象と判断しないようにします。

買い替えるなら新しい家電を購入する店へ確認する

冷蔵庫を新しい冷蔵庫へ買い替えるなど、同じ種類の家電を買い替える場合は、まず新しい製品を購入する販売店へ確認します。

販売店によって引取り方法や料金が異なるため、購入時に次の点を確認しておくと、その後の段取りを決めやすくなります。

  • 古い家電を引き取ってもらえるか
  • いつ引き取るのか
  • どこから搬出してもらえるのか
  • 収集運搬料金はいくらか

買った店が分かるなら、その販売店へ確認する

買い替えではなく処分だけをしたい場合でも、その家電を購入した販売店が分かるなら、まず購入店へ引取り方法を確認します。

レシートが残っていなくても、保証書、取扱説明書、家族の記憶などから購入店が分かることもあります。

実家の家電は購入から長い年月が経っていることもあるため、「どこで買ったか分からない」という場合も珍しくありません。その場合は、次の方法へ進みます。

買った店が分からないなら市区町村の案内を確認する

購入店が分からない、すでに閉店しているなど販売店へ依頼できない場合は、実家がある市区町村の案内を確認します。

自治体によって、案内している販売店や収集方法などが異なります。

「市役所へ連絡すれば必ず家まで取りに来てもらえる」という意味ではありません。市区町村のホームページなどで、家電リサイクル法対象品の処分方法を確認するのが出発点です。

自分で運べるなら指定引取場所へ持ち込む方法もある

車などを使って自分で運べる場合は、家電リサイクル券を使ってリサイクル料金の支払い手続きを行い、指定引取場所へ直接持ち込む方法もあります。

自分で指定引取場所まで運ぶ場合、販売店などへ支払う収集運搬料金はかかりません。ただし、リサイクル料金など必要な手続きがなくなるわけではありません。

大型冷蔵庫や洗濯機などを無理に運ぶ必要はありません。

「制度上どこへ持っていけばいいか」と「実際に家の中から運び出せるか」は分けて考えた方が安全です。

家電4品目の処分にはどんな費用がかかる?

家電リサイクル法の対象となる4品目では、主に次の費用を確認します。

リサイクル料金
メーカーが家電をリサイクルするための料金です。

収集運搬料金
販売店などに家電の引取り・運搬を依頼する場合にかかる料金です。

リサイクル料金はメーカーや品目、区分などによって異なります。また、収集運搬料金も販売店などによって異なります。全国一律の金額ではありません。

そのため、実家にテレビ、冷蔵庫、洗濯機が残っているからといって、「3台なら合計○円」と先に決めることはできません。

具体的なリサイクル料金は、一般財団法人家電製品協会の家電リサイクル券センターで最新情報を確認できます。

処分する家電が複数ある場合は、家電名、メーカー、台数をメモしてから問い合わせると確認しやすくなります。

指定引取場所へ自分で運ぶなら事前に確認するものがある

自分で指定引取場所へ持ち込む場合は、家電を車へ積む前に必要な情報を確認しておきます。

基本となるのは次の情報です。

  • 家電の種類
  • メーカー名

テレビでは画面サイズ、冷蔵庫・冷凍庫では定格内容積によって料金区分が分かれるため、これらも確認します。家電本体の銘板、取扱説明書、保証書などで調べられます。

その情報をもとに、郵便局に備え付けられている家電リサイクル券を使ってリサイクル料金の支払い手続きを行い、指定引取場所へ持ち込みます。

持ち込む前には、次の点も確認しておきましょう。

  • 冷蔵庫・冷凍庫の中に食品などが残っていないか
  • 洗濯機や衣類乾燥機の中に衣類などが残っていないか

また、指定引取場所は営業日や受付時間が変わる場合があります。持ち込む前に最新の営業日や受付時間を確認しておくと安心です。

家電4品目を自分で分解したり、部品を外したりして処分しようとする必要はありません。そのまま適切なルートで引き渡します。

電子レンジや掃除機などは実家のある自治体のルールを確認する

電子レンジ、掃除機、炊飯器、扇風機などは、先ほどの家電4品目とは別に考えます。

小型家電リサイクル制度では幅広い電気・電子機器が対象になりますが、家庭から実際にどう出すかは自治体によって異なります。

たとえば、次のような方法があります。

  • 回収ボックス
  • 資源物としての回収
  • 不燃ごみ
  • 粗大ごみ
  • 自治体独自の回収方法

そのため、「電子レンジは全国どこでも粗大ごみ」「掃除機なら必ず不燃ごみ」とは決められません。

実家所在地の市区町村ホームページで、品目名からごみの分別方法を確認するのが確実です。

コードレス掃除機などは電池にも注意する

コードレス掃除機などには、リチウムイオン電池が使われている製品があります。

リチウムイオン電池は、誤った分別によって収集車や廃棄物処理施設などで火災の原因になることがあります。

本体や電池を自己判断で普通ごみへ入れず、実家の自治体が案内している分別方法を確認しましょう。

まだ使える家電は処分前に買取できるか確認する

実家に残っている家電の中には、比較的新しく、まだ正常に使用できるものもあるかもしれません。

その場合は、すぐ廃棄せず、買取やリユースが可能か確認する方法もあります。

ただし、家電なら何でも売れるわけではありません。

  • 製造年
  • 家電の種類
  • 動作状態
  • 傷や汚れ
  • 付属品
  • 中古市場での需要

などによって、買取できない場合もあります。

「売れれば処分費用を必ずゼロにできる」と考えるのではなく、まだ使える物だけ、廃棄する前に査定対象になるか確認するくらいに考えておくとよいでしょう。

家電を含め、実家にある物の買取について詳しく確認したい場合は、遺品整理で買取を利用するには?売りたいものの確認と依頼先の選び方で整理しています。

冷蔵庫や洗濯機を自分で運び出せないときは?

実家の家電処分では、「捨て方は分かったけれど、家から出せない」という問題もあります。

たとえば、次のような場合です。

  • 大型冷蔵庫がある
  • 洗濯機が重い
  • 玄関までに階段がある
  • 実家には高齢の親しかいない
  • 子どもは遠方に住んでいる
  • 一度に複数台を処分したい

このときは、処分できるかどうかだけでなく、室内からの搬出まで依頼できるかを確認します。

販売店へ依頼する場合も、市区町村が案内する方法を利用する場合も、「家のどこから引き取ってもらえるのか」「搬出まで対応してもらえるのか」を事前に聞いておくとよいでしょう。

家電だけではなく、家具や大量の家財もまとめて片づける必要がある場合は、実家の片づけを業者に頼むには?依頼できる作業と相談先の選び方で、片づけ全体を依頼する場合の考え方を確認できます。

また、タンス、ベッド、ソファなどの大型家具は、家電リサイクル法対象の家電とは処分制度が異なります。家具の搬出については大型家具を処分したいけれど運べないときは?搬出から相談できる方法で整理しています。

不用品回収業者へ依頼するときは許可や自治体の案内を確認する

実家に家電が何台も残っていると、「まとめて回収します」という業者の広告やチラシが気になることもあるでしょう。

ここでは、買取と廃棄物の回収を分けて考える必要があります。

まだ使える家電を中古品として買い取ることと、不要になった家電を廃棄物として回収することは同じではありません。

家庭から出る廃棄物を回収するには、市区町村の一般廃棄物処理業の許可、または市区町村からの委託が必要です。

「産業廃棄物処理業の許可がある」「古物商の許可がある」というだけでは、家庭の廃棄物を回収できることにはなりません。古物商の許可は中古品などの売買を行うためのものです。

また、「無料回収」と書かれていることだけで判断するのも避けたいところです。

利用を検討するときは、次の点を確認してから依頼先を決めるとよいでしょう。

  • 実家の自治体が案内している事業者か
  • 家庭の廃棄物を回収できる許可・委託が確認できるか
  • 買取なのか、廃棄物の回収なのか
  • 料金や作業範囲を事前に確認できるか

実家の家電を処分する前に家族で確認したいこと

処分方法が決まっても、すぐ家電を運び出す前に一度確認しておきたいことがあります。

特に親が存命の場合は、古く見える家電でも本人には次のような事情があるかもしれません。

  • まだ使う予定がある
  • 別の場所へ持っていくつもり
  • 家族に譲る予定
  • 思い入れがある

処分する家電を家族だけで決めず、「これは処分してよい物か」を本人と確認しておくと、その後の行き違いを減らせます。

そのうえで、次の3つに分けます。

  • 売る家電
  • 処分する家電
  • まだ保留する家電

処分する物については、メーカー名や型番を確認し、冷蔵庫や洗濯機の中身も確認してから引渡しの準備を進めます。

実家の片づけでは、早く物を減らすことだけが目的ではありません。

誰の物なのか、まだ使うのか、どの方法なら無理なく処分できるのかを確認してから進むことも大切です。

実家の家電処分は「家電の種類」と「運べるか」で確認先を決める

実家に家電が何台も残っていても、一度に全部の処分方法を調べる必要はありません。

1.家電リサイクル法の対象4品目か
2.それ以外の家電か
3.まだ使える家電か

に分けます。

家電4品目なら、買い替え先の販売店、購入した販売店、市区町村の案内、指定引取場所という順で確認できます。

電子レンジや掃除機などは、実家所在地の自治体の分別方法を確認します。

そして、冷蔵庫や洗濯機のように自分では運べない家電なら、「どこで処分できるか」と同時に「家の中から搬出してもらえるか」も確認します。

実家の家電処分では、すべてを一つの業者へまとめて頼むことから考えるのではなく、家電の種類を確認し、次に相談する場所を一つ決めるところから始めると進めやすくなります。

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